| 第三節 海を渡るドラゴンボール 〜そして海外へ〜 1991年(平成3年)春、日本の出版社のもとに、韓国からの出版社の来訪が相次いだ。「人気マンガの版権が欲しい」。用件は皆同じである。
こういった状況は台湾や香港でも見ることができ、日本マンガがいかに大きなマーケットになっているかがわかる。やはりここでも『ジャンプ』マンガの人気が高いらしい。日本の出版社も、このアジアマーケットの野放し状態を懸念し、正式に現地の出版社と契約を結んで海外版の発行を許可する動きになっている。 表24 『ジャンプマンガ』の海外版状況 表24は世界各国での『ジャンプ』マンガの出版状況である。日本マンガが他国によく受け入れられていることがわかる。特に『ドラゴンボール』の人気ぶりがものすごく、世界共通で評価される、メジャー級のマンガとなっている。
賛否はあるが、日本マンガが海外で大きなムーブメントになっていることは確かである。このような状況を『ジャンプ』編集長である堀江信彦はこう語っている。 少年漫画の海外出版が、凄い勢いで伸びている。アジアやヨーロッパの国々で、少年たちが日本の漫画に熱狂しているのだ。 日本国内でも批判の対象にされ、その文化性を確立するのに時間のかかったマンガであるが、ここにきて市民権を得つつあるところにきている。そして、そのマンガが日本発の文化として世界にその根を下ろそうとしている。 「胸を張れ!」 この言葉が痛快に感じるのは、私だけではないはずだ。 |
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