まいっちんぐマチコ先生
| ♪いつもバあ〜ラあ〜色お〜に燃おえてえ〜 ♪この胸え〜ときめくうう〜 ♪つぼみかあらは〜なへえ〜 ♪私はマチィコおおお〜 イエイイエイ! さ、のっけからバカ全開ですが、上記4行を読んでついつい歌を口ずさんでしまったキミ!何か熱い記憶を呼び覚まさないかな?いや、みなまで言うな。オレはわかってるぞ。それは少年時代に感じた、えもいわれぬモヤモヤ感。成長の過程に必ず発生する、性への甘い導き。 なにをいってるか、さっぱりわからない読者の方へ。 昔『まいっちんぐマチコ先生』という、伝説のアニメがあったんですよ。どんなアニメか簡単に説明すると、
というような、しょーもないアニメだった。こんなのが家族が食卓を囲む時間、まさに夜の7時のタイミングで堂々と放送されていたのだから恐れ入る。 当時小学4年生だったオレは、とりあえず新番組がやるというのでチャンネルを『マチコ先生』にあわせた。このときオレはまさか上記のような内容だとは、まったくもって知らなかったのである。いや、ホントだって!なんにも知らなかったんだよ! そろそろ始まる時間が近づいてきたその直前、兄貴が両親から説教をされはじめた。なにを悪さしたのかは覚えていないが、けっこうこっぴどく怒られているようだ。しかもテレビの前に座っている、オレのすぐ後ろで、オヤジとお袋に挟み込まれる格好で・・・。 そして番組は始まったのである!ブラウン管からながれるあの曲。 ♪いつもバあ〜ラあ〜色お〜に燃おえてえ〜 ♪この胸え〜ときめくうう〜 ♪つぼみかあらは〜なへえ〜 ♪私はマチィコおおお〜 イエイイエイ! オープニングを見た瞬間、オレはこのアニメの方向性を理解した。正直ヤバイ。できれば親と一緒にはみてはいけないジャンルだ。しかもオレの真裏では、真剣なバトルが展開されているという、このとんでもないシチュエーション。 チャンネルを変えるか? 今ならまだ間に合う。しかし・・・「エッチな内容だから、バツが悪くなってチャンネル変えやがったな」なんてことを両親には悟られたくない。もう少し様子をみるか・・・この間の思考時間0.05秒。後ろの説教はさらにヒートアップしてきたようだ。オレは振り返ることすらできない。 お袋「どうしてお前はそういうことするの!」 兄貴「エッグ、エッグ(嗚咽?)」 オヤジ「泣いても許されんぞ!」 テレビ「おっぱいターッチ!」 オレ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 お袋「・・・・・・・・・・・・・・・・?」 オヤジ「・・・・・・・・・・・・・・・?」 ヤバイ!親がこちらをチラリと見たのがわかる!振り返らなくても、その波動を感じる!しかし一瞬凍りついた空気は、すぐにバトルへと戻った。・・・ほっ。 オヤジ「いいことと悪いことの区別もつかんのか!」 お袋「もう5年生でしょ!」 兄貴「ウエーン(もはや言葉にならない)」 テレビ「先生のパンツはピンクーっ!」 オレ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(凍)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 オヤジ「・・・・・・・・・・・・・・・・??」 お袋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??」 もう限界じゃないのか?!いやいや待て待て。ここで不審な動きをして、「ほほう、アキラも親の前ではエッチな番組もみづらいか」、なんて思われたらどうしよう!もう少し我慢だ。オレは「だるまさんが転んだ」のごとく、固まった視線をテレビから動かさなかった。 オヤジ「反省しとるのか!(怒号?)」 お袋「もう二度としちゃダメよ!」 兄貴「・・・・・・(放心状態?)」 テレビ「いや〜ん、まいっちんぐ!」 オレ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・粉・粉・粉・粉・粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 説教はクライマックスをむかえ、『マチコ先生』も、それにシンクロするようにクライマックス!体は粉になってしまったが、どうにかこの最悪のシチュエーションでの30分間を、オレは乗り切ったのであった。 オレは思った。もしオレが家庭をもったなら、 エッチな話で固まらない、フランクな家庭をつくろうと。 (2003年12月7日) |
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